SayoTam

マイ・プレシャス・リストのSayoTamのレビュー・感想・評価

マイ・プレシャス・リスト(2016年製作の映画)
4.0
飛び級で進学し、友人との関わりをもてないまま大人になった主人公。
14歳で母を亡くし、父とは離れて暮らしている。

それ故にちょっと屈折した性格になってしまったんだけど、単純に周囲を見下しているというよりは、父に愛されていないのでは、とか、周りから浮いているのではないか、といった孤独感を抱えているように見えた。
周りを批判するのは、臆病さの裏返し。


父の友人のセラピストの勧めでプレシャスリストを実行していくけど、内容はそんなに大それたことではない。

閉じていた窓をちょっと開けてみる。
周りを批判するのをやめて、人と関わってみる。
それだけでも少し人生が好転する。

主人公が変わる部分と、変わらない部分があるのがとても良いと思った。

あとはラストシーンと他にもいくつか、映画内でのセリフの引用があって、オシャレな映画だった。
ラストはなぜかちょっとじんわりきてしまった。
派手さはないけど、じんわりくる映画。
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