ザ・ローリング・ストーンズがロックとサーカスの融合として試みたライブイベント。その模様を捉えた映像作品。
デビューから60年経った今もなお転がり続けるザ・ローリング・ストーンズ。彼らが主催者として開催したこのイベント。サーカス小屋の中で披露されるライブとサーカス。ゲストも超豪華。ジョン・レノンにザ・フー、エリック・クラプトン、ジェスロ・タル、タジ・マハール、マリアンヌ・フェイスフルという物凄い顔触れ。
中でも本作の目玉はこの作品のみで結成されたスーパーグループ、ザ・ダーティ・マック。ボーカルはジョン・レノン、ギターはエリック・クラプトン、ベースはキース・リチャーズ、ドラムはジミヘンのドラムも務めたミッチ・ミッチェル。このイベントだからこそ実現したこの面々が同じステージで演奏する様子は超レア。音楽ファンならこれだけでも必見です。
色んなアーティストが紡いだライブのトリはやはりストーンズ。今でもパワフルなステージングを見せていますが、やはり当時の方が若いからか、勢いを凄く感じたパフォーマンスでした。オリジナルメンバーの1人だったブライアン・ジョーンズは本作での姿が公での最後の姿。そういう意味でも貴重な映像です。
本作は完成後30年ほどの間もお蔵入りしていたという裏話。その理由もザ・フーのライブがあまりにも圧巻すぎて、ストーンズ側が霞んでしまった事が1つ。後は権利上の問題が発生した事で長い間表に出なかったこのイベント。
正直ロックとサーカスの融合というのは思ってたほど感じられませんでしたが、ライブはどれも本当に素晴らしいもの。音楽好きなら見ても損はない作品でしょう。
