ジェイティー

ソング・オブ・ザ・シー 海のうたのジェイティーのレビュー・感想・評価

4.0
母を亡くし、灯台守の父コナーと喋れない妹シアーシャと暮らすベンは妹に冷たい態度取り続けていました。
ある日、母が残した白いコートを興味本位で着た妹が眠っていた妖精セルキーの力に目覚めます。
妻に続き娘まで失いたくないコナーはコートを海に捨て、二人を母の元へ送り出しますが父と暮らしたいベンは
我が家へ妹と共に帰ろうとします。しかしセルキーの力を察知したフクロウたちがベンたちを狙い始めるといった内容です。

僕はPSゲームのポポロクロイス物語がオールタイムベストなのですが、この作品の雰囲気もとても好みで、劇中流れる音楽も併せてとても気に入りました。
本当は優しくしたいけど母を亡くしたきっかけとして妹に冷たく当たるベンの気持ちが観ていて辛かったですね。

全体的に登場人物は心が止まってしまっているので可愛いタッチの絵柄だと余計キュッとなってしまいます。

道中、喜怒哀楽を魔法で瓶に閉じ込める魔女がいるのですがドラッグの暗喩にも見えて中々センスがいいと思いました。

それとみんなに救済があるのが良かったですね、こういう兄妹が冒険する話だとどうしても父親がおざなりになりがちですが
お父さんにもキチンと救いがあり、ラストの台詞で泣かされました(´;ω;`)ウゥゥ
アイルランドのアニメ作品なのでご興味があれば是非ご鑑賞ください。