陰陽

みかんの丘の陰陽のレビュー・感想・評価

みかんの丘(2013年製作の映画)
4.8
90分以内でサクッと見れる作品は、手軽さを前提にしてしまい構え腰も軽く見てしまうのだが、そんな気持ちで見始めた自分をとても責めたいし、日中まだ陽が出ている時間に見たのも後悔が残る。
同じ言語を喋る誰かがいつのまにか不条理なレールがしかれ殺し合わなければならない人間となる。その恐ろしさに比べれば、憎み合う2人の兵士を家で看護するなんてイヴォにとっては可愛い出来事に過ぎない。
優しさの中に、恐れを知らない強さも兼ね備え、別れは苦手だと照れ隠しながらも言葉にできる人間に私もなりたいです。なににも囚われることなく人間を埋葬できるそんな人間が素敵です。
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