イギーポッポ

14の夜のイギーポッポのレビュー・感想・評価

14の夜(2016年製作の映画)
2.7
歌の15の夜だと盗んだバイクで走り出すところだが、現実の14の夜はAV女優に会うためにチャリを盗まれたので走って行く。
実は思春期を迎えて揺らぐ自我や不安や葛藤、家族との距離感の取れなさは、こういうおバカ映画の方が遠慮なく描けてたりする。何者でもない苦しさと父親の情けなさを目の当たりにして、未来がグレーに見える暑苦しい夏。
たった一晩でちっちゃな、でも少年にとってはデカすぎる経験を経て、次の朝にはほんの少し大人になるのだ。