今や飛ぶ鳥を落とす勢いのトップスターの一人、アヌーシュカー・シャルマーのデビュー作。主演というか共演はシャー・ルク・カーン。『デリーに行こう』のヴィナイ・パタクが主人公の友人の美容師役で出演しています。
普通の結婚をした2人のラブストーリーということで、平凡な容姿の新人を選んだ?
アヌーシュカーはあまり美人じゃないし一本で消えると言われたらしいですが、あの抜群のスタイルと美しい四肢はそれだけで目を引きますよねえ。表情がかわいいし。私はデビュー作のディーピカーちゃんより好きでした。
ヤッシュ・ラージ・フィルムズの二代目、普段は脚本書いてプロデュースしてることが多いアディディア・チョープラーが満を持して久しぶりにメガフォン取ってますが、それだけに力の入った映画です。
インド版『Shall We ダンス』とも言うべき映画ですが、成り行きで結婚したぎこちない夫婦の物語にすることで、物語がいい具合に複雑になっています。
普通の夫婦にもラブロマンスがある、といういかにもヤッシュさんの所らしいテーマ。
恩師の娘に一目惚れした平凡な会社員が、急死した恩師から頼まれて天涯孤独になった娘の面倒を見る形で結婚するという成り行きは今時の日本ではあまりない展開ですが、妻の心を勝ち得るために奮闘する涙ぐましさは心情的には理解不能どころか普遍的なテーマかと思います。これを大スターのシャー・ルクが新人女優相手にやっているのがおかしい。
日本のボリウッドファンが公開を待ち望んでいた作品の一本。ICWで本日から公開です。混雑が予想されますが、インド映画入門としてとてもみやすい作品ですので、インド映画になじみのない方も気になったらぜひ見に行ってください。
私はiTuneで買ってもう十回近くヘビロテしていますし、日本語字幕なしでも分かりやすい映画でしたので、混んでたらいかないかも。
ネタバレにならないミュージカルシーン二つ貼っておきます。ミュージカルシーンの使い方がとても上手な映画です。
タイトルほれほれ?
妻にお弁当を作ってもらい有頂天で踊りだすスーリー
弁当箱も新しく買った自動車も黄色
https://youtu.be/tPM3pzYOXGY
映画館で夫の好きな恋愛映画がつまらなくて思わず妄想してしまう妻。当時のトップ女優総出演。
80年代ぐらいまでの古典的なボリウッド映画にオマージュを捧げています。
https://youtu.be/jDErhADhhmg
原題:Rab Ne Bana Di Jodi
iTunes Store 英語字幕
(ボリウッドファン待望の日本公開 2018/9/9記)
付記:シャー・ルクのアヌーシュカ共演のラブコメ。中年の冴えないサラリーマンが恩師の娘に一目惚れし、家族を失った彼女と成り行きで結婚することになるが・・・といったお見合い結婚が一般的なインドではありがちな普通のカップルを描いて大ヒットした作品。これをダンスたっぷりのミュージカルに仕立てる手腕が見事。アヌーシュカのデビュー作だが独特のダンスのスタイルはこのころから。アディティア・チョープラ監督・脚本。なぜ日本で劇場公開されてないか理解不能。(2014/1/6記)