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スノーホワイト 氷の王国のerikaのレビュー・感想・評価

スノーホワイト 氷の王国(2016年製作の映画)
3.0
『スノーホワイト』のスピンオフ。猟師エリックが主人公。メインストーリーは前作の7年後、冒頭ではエリックの過去が明かされ『スノーホワイト』で語られた彼の奥さんサラが登場します。前作は白雪姫を実写化したものでしたが今作は氷の女王の実写化と言えるかな。大分ストーリーは違うんですけどね💦

エミリー・ブラント演じる氷の女王フレイヤは、悪の女王ラヴェンナの妹。愛に裏切られ子供を失った彼女は、姉の元を離れ氷に閉ざされた王国を築き、近隣の子供を攫い最強の軍隊"ハントマン"を作ります。そのハントマンの一員がエリックとサラ。エリックの通称"ハントマン"は狩人という意味だけじゃなかったんですね~。

おとぎ話よろしくお話のテーマは"真実の愛"なんだろうけど、前作のストーリー関係上ちょっと引っ掛かりを感じちゃってハマりきれなかったです💧前作ではスノーホワイトとエリックはいい雰囲気に見えたんだけどなー。おとぎ話の定番のあのシーンもありましたし...。その上でのこの展開はスノーホワイトに対してもサラに対してもどうなの?って思っちゃったので少し評価は低め。

悪の女王ラヴェンナと氷の女王フレイヤの共演がゴージャスで眼福✨金と銀の対比が美しい。ラヴェンナとフレイヤが並ぶと2人の"悪"は似ていて非なるものだとよく分かる。常に頂点にあるため悪の力を必要とするラヴェンナと違い、悲しい過去から闇に落ちたフレイヤは生来からの悪ではないんだよね。シャリーズ・セロンとエミリー・ブラントの存在感と演技力素晴らしかったです👏

『スノーホワイト』シリーズは元々三部作構成を予定していて、2作目もクリステン主役で企画が進められていたんだとか。しかし、ルーパート・サンダース監督とクリステンがスキャンダルにより降板。そこで今作のエリックが主役の作品が制作されたそうです。エリックがウィリアム王子を前作では呼び捨てにしてたのに、今作では殿下って呼んでいたんですよね。7年経ってエリックが隠遁して一人暮らししていたことも合わせると、幻の2作目ではスノーホワイトとエリックとウィリアム王子の三角関係の決着も描かれたりしていたのかも。ビジュアルとか雰囲気は本当に好きなシリーズなんだけどなー。制作の続行不可は仕方ないことだけど残念です😮‍💨
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