沖縄の基地問題に関する葛藤を観る映画。
神様の使いと云われるジュゴンを追いかける物語。
中学2年生の時に撮った『やぎの冒険』で数々の国際映画祭に招待された沖縄人、仲村監督が大学進学で東京に来て、外から沖縄を見て感じたことを表現したそうです。
昨年観た『沖縄 うりずんの雨』や『戦場ぬ止み』といった沖縄問題に関するドキュメンタリーと違う質の衝撃を受けました。
観ていて怖かったのです。沖縄人が答えの出せない罰ゲームのような難しい問題に向かってもがいている姿が。狂っているのです。
そこまで彼らを追い込んでいるのは誰なのか、本当に狂っているのは誰なのか…。
観る側も耐え難い緊張感で追い込まれます。
映画スタッフは全て監督と同世代。なかなかの完成度だと思います。映画作って、劇場での上映までこぎつけるのはスゴいパワーなのではないでしょうか。若いパワーを是非ご覧ください。
東京では3月7日月曜日まで渋谷・ユーロライブにて上映(追記:3月11日まで追加上映が決定)。大阪、名古屋、宇都宮でも順次上映予定です。