なかむー

スター・ウォーズ/最後のジェダイのなかむーのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

スコア4.5(2回目鑑賞)

レビュー
 1回目に観た時は勧善懲悪から脱しようとしているように見えたが思ったより勧善懲悪だった。それでも赤と青のライトセーバーの共闘は新しいスターウォーズの幕開けに感じられた。あのシーンを観て、7,8,9は新世代のためのものだと思えた。カイロ・レンがジェダイでもシスも滅びるべきだって言った気持ちは分からなくもない。(お父さんを殺しちゃってるのがダメだけど。演じている俳優がその展開を望んでもすべきでなかった。)個人的に少年時代にジェダイに憧れ過ぎて、絶対怒っちゃいけないとか自分を縛っていて変な弊害もあったと思う。今、客観的にプリクエルを観返してもジェダイは少し硬過ぎたように感じる。アナキンが闇堕ちしてしまったのも、ジェダイが厳しい戒律を設定し過ぎたことも一因に思える。怒りの気持ちなども使いようによってはプラスに働くし、ジェダイ、シスという枠を1度取っ払って新しいものを作るのはいいと思う。スターウォーズという大作だからこそ、勧善懲悪から脱した作品を出すことで多大な影響があると思うし、新世代にとって娯楽でもあり学びでもある作品ができるはず。せっかく新しく作品を出すんだったら映像だけでなく、内容もより深いものを作って欲しいと思うから、7,8,9の中で1番好き。
また今作は導く側も失敗をする完全な人間でないことを伝えてるところも良い。ルークがそんなことをするか?とは自分も思ったけど、完全な人間でないことを表現するためと考えると納得はできる。しかもルークは最後に少年の憧れの存在して描かれて終わっているので、蛮行はあまり気にならなかった。あのシーンは見方によってEP9の後、さらに先の時代のシーンと考えることもできる。ルークはジェダイの堅い神格化ではなく、より身近なヒーローとして神格化されたわけだから1人の人物として完璧な最期だと思う。
 そして何よりヨーダが凄い。900年ぐらいジェダイとして生きてきたのに、自らジェダイの書物を燃やすとは。一般的に歳をとるにつれて、考えが固執してくるものだろうと思うけど、老いたルークをヤングスカイウォーカー呼びするだけある。フォースとかのことだけじゃなく自分が失敗したことも伝えなさいとかもさすが過ぎる。「失敗は最高の師」は新しい名言。
 簡単にいうと今作は宇宙戦など映像も良く、テーマも深かったので
好きだった。

プチレビュー
・やっぱり最初から3部作を作るつもりならもっと計画的に作って
 欲しかった。
・レイアの宇宙遊泳は言語道断。
・EP4のレイアのホログラムはいい演出。
・EP5のような暗さは踏襲しつつ、EP5とは違った仕上がりに
 なっているのも良い。
・ローズとフィンの所は一般人よりの人達の活躍・目線という意味では
 良いと思う。
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