ジェットコースターです。まさに。
仮に僕が原始人だったとしたらあんなに怖い乗り物には乗らないでしょうね。落ちたら絶対死ぬし。急上昇、急降下し続ける意味が分からない。でも僕は原始人じゃない。あの乗り物が安全だということも、乗れば最高の興奮を得られることも全部知ってしまっている。
スターウォーズの新3部作は殆ど既定路線を走り続ける（展開が読めるとはまた違う）けれど、それが"安心感"に繋がっているから退屈にはならない。観れば最高にハイになることを知っているから、より一層楽しめます。
荘厳な宇宙の神話とわたしたちの日常を巧みに行き来しながらドライブしていくこの物語がジェットコースター的なのは言うまでもなく、加えてジェットコースター的な安心感が根底にあることによって、手のひらで転がされているのが分かるのにまんまと楽しめてしまうのかなぁと思いました。
いやぁ最高だなぁ。
152分間、興奮状態が持続するなんて。
スターウォーズ旧6作に全く思い入れがなく、興味がない自分にとって、商業主義を隠そうとせずいくら大衆の好みに迎合していようと楽しければそれでいいのです。
この時間だけは童心を取り戻せるのだから。
とりあえずエピソード9を観るまでは死ねないです。
