RyutaroTomobe

スター・ウォーズ/最後のジェダイのRyutaroTomobeのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

前作、フォースの覚醒と比較するとかなりいい。前作は主人公不在で旧三部作のキャラクターへのお礼参りだったが、今作は新しい三部作の始まりを感じた。特にスノークを殺害する展開から一気に新キャラクターたちが物語の中心にきた感じ。

フォースの扱いに関して、レイとカイロレンの交信やルークの遠隔が「なんでもありになった」と評価されていたりするが、個人的にはこれもありだなと思った。とりわけルークの遠隔については、カイロレンと勝敗をつけさせずにルークが舞台から降りる方法としては良かったと思う。

個人的はローズが受け付けなかった。前作、終始挙動不審でイライラしたフィンがいい感じになったと思ったら、新キャラでまたこれ…。正義感が強い弱者的な存在だけど、最後には自分の感情を優先させるところが苦手。冒頭のローズ姉の演出もちょっとくどい。

嫌いという訳ではないが、ポーグも不必要に感じた(やっぱりディズニーになったからかキャラが可愛さ偏重な気がする)。旧六部作では常に生物の弱肉強食の世界が描かれていて、やたらと捕食シーンが多い。でもそういう所で、その星の生態系を感じられて深い世界観が作られているのだと思う。そういう意味でスターウォーズの魅力が少し減ってしまい残念。(今回はチューバッカが食べるの辞めちゃってるし)また、レイの修行のレッスン1で、ポーグの巣が破壊された場面を『暴力』と解釈するシーンがあるが、これもまた自然の中の厳しさであって暴力ではないと思う。

「力の弱い者」が新しい三部作のテーマの一つになっているが、過保護すぎるというか若干の甘さも感じる。でもいい作品だったと思う。