このレビューはネタバレを含みます
初回 12/20 0:00
TOHOシネマ新宿 IMAXレーザー3D
二回目 12/20 11:15
グランドシネマサンシャイン IMAXレーザー2D
これほど期待と不安の入り混じった映画体験は、もう二度と出来ないかもしれない。寒さと緊張で少しだけ身体を震わせながら歩く歌舞伎町。ここ5年間で、三度とも同じ心持ちだったな。ロビーに到着して一息。
ありゃ、今年はちょっと人が少ないぞ。
ハン・ソロやローグワン公開時にも散々言われたことだけど、やっぱり段々、減ってきてる。何がかって。熱狂がだよ。
長年のスターウォーズファンであればあるほど、そのブランド性の失墜には落胆しているはず。気づかないフリしようと思っても、どうしても見えてしまう現実がある。
そんな一抹の寂しさはありながらも、でも好きなんだよね〜〜、スターウォーズ!!グッズ眺めてるだけでニヤニヤしちゃうし。劇場で流れてる予告、何回でも観ちゃうし。みんな初見みたいな目で食い入るように見つめてるの。
子供みたいなおっさんたちの作り出すこの光景、やっぱすっきだわー!!
この気持ちを改めて味わいたいから、10年くらい経ったらまた始動してほしいな、なんて心から願います。全力で作られた作品であれば、僕らファンはなんだかんだ絶対に離れないよ。さっきまでと真逆のこと言ってるけど。そんなもんでしょ。だって好きだもん、スターウォーズ。(二回目)
さて、本編。
オープニングロールで笑ったのは初めてかも!まとまりがあって、かつ唐突で。良くも悪くもスターウォーズらしさ全開の号砲を打ち鳴らす。
「エピ9はこの勢いで行ってみちゃうことにしたから!!!」
鑑賞者全員の耳元でJJがそう叫んでた感じ。
も…、もうちょいボリューム抑えめでいいよ、JJ?
そんな僕のか弱い声は、JJ怒涛の雄叫びの前に無残にもかき消される。
「カイロレンかっこよくない!!?」
「連続ハイパードライブ凄くない!!?」
「ハン・ソロ渋くない!??!」
「皇帝こわくない!?!?!?」
「レイちゃんの脇、エロくない!?!?」
「歴代ジェダイ尊くない!?」
待って!待ってよJJ!!
いくら待ってと叫んでも、一度走り出したJJは二度と歩みを止めないという。きっとジャクーに置いてかれたあの女の子もこんな心持ちだったはず。
なんか、なんだろう。もこみちの追いオリーブみたいな感じ?よく分かんないけど。
よく分かんないけど、とにかくJJがオラオラ叫びまくってて、そのまま気づいたらエンドロール間近。
うおーすげぇ勢いだ…、と圧倒されてたら、最後の最後に最高のご褒美。
「ウィケット、可愛くない?」
じぇ…JJーーーーっ!!!!、、、
少し泣きました。(感涙)
少し真面目に。
エピソード7が公開されたとき、「過剰接待」なる表現が為されたけれども、僕はあんまりそういう表現は適切じゃないな、と思った。JJやライアンが本三部作を通じて届けたかったのは、かつて親父世代が味わったスターウォーズの熱狂の、そのリバイバルなわけで。次世代のメンバー(とりわけカイロ・レン)の今時な葛藤に心の奥底から共感すると同時に、彼らに世界を託す前世代たちの温かみに心底励ましてもらいました。
新、三部作ーー
まとまりがあったか?
と問われれば微妙である。
諸手を挙げて絶賛もできない。
だけど、だからこそ(?)、
不完全ながら秩序の完成に漕ぎ着けたスタッフ・キャストの皆さんに拍手を送りたい。生半可な覚悟じゃ為し得なかった所業だよね。
エピソード7
新世代の産声に拍手
エピソード8
野心に満ち満ちた挑戦に拍手
エピソード9
完走に拍手!
本当にありがとうJJ!