みあせぶ

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けのみあせぶのレビュー・感想・評価

4.5
えっ、ハリポタ?ワンダーウーマン?
「エモ要素が大渋滞」映画👼


センター試験1か月前のこの時期に、私は学校を堂々と遅刻。何故かって?もちろん、42年の時を経て完結を迎える大人気シリーズ「スターウォーズ」を初日の初回で観るため。これほどまでに正当な理由で遅刻したことはないかもしれない。笑

42年前、私は生まれていない。両親もまだ小学生だったころだ。そう思うとなんだか感慨深い…

私のスターウォーズとの出会いは実に興味深いものだった。
高校受験に成功し、受験後に遊び疲れてやることもなく退屈していた日々に、
ある時母親から、

「暇ならダラダラしてないでスターウォーズでも観たら?」

と言われた。

ここで主張しておきたいのは、母親はスターウォーズを《全く》鑑賞したことがないということ。SW観てない人からオススメされるってどういう事なのか、未だに私も分からない。しかし、そんな母親の言葉に従うと、まるでフォースに導かれていくかのようにSWの世界にハマってしまった。もともとじっとしているのが苦手で映画が嫌いだった私が、今こうしてFilmarksにてレビューを書いているのはこの母親の言葉とスターウォーズのおかげ。

そろそろ母親にも観てほしいな(切実)

スターウォーズになると、いつもこの私の‘’エピソード0”を思い出してしまう。笑

私の話はこれぐらいにして、‘’エピソード9”の感想を!これがメインでしたね笑

2019年は色々な映画のサーガが終わる年でしたね。MCUではフェイズ3が終わり、インフィニティ・サーガが幕を閉じた。大絶賛のアベンジャーズとは天と地の差と言うほど残念だったのはX-MENシリーズ。同じMARVELなのにこちらは低評価でしたね…チャールズとエリックファンの私はとても悲しいです…

そんなシリーズ最終章ラッシュの中、2019年も残りわずか!という所に投入されたのがスターウォーズ。前作TLJの酷評を受け、割とみんな期待値が低い。「あれはスターウォーズじゃない」という言葉が流行語か?というレベルでTwitter上で呟かれていたのを私は知っている。私自身、TLJは初めて劇場で観たSW作品だったので、その感動のせいかエピソード7を含めた続三部作(シークエル)は最強スピンオフ作品・ローグワンに続いて好きなため、今年楽しみにしてた映画のひとつでした。

予告映像にもあるように、レイがシスのライトセーバーもってたり、C-3POの目が赤く光ったり…極め付きはあの私の嫌いなパルパティーンの笑い声が…そして蘇るメイス・ウィンドゥへのひどい仕打ち…皇帝がメイスを倒したことが私はまだ許せません。好きだったのに…

ダークな雰囲気を醸しつつも、ランドが再登場したり、我らのプリンセス、故キャリー・フィッシャーさんが出ていたりと楽しみな点もたくさん。やはりこのワクワク感はSWでしか味わえない。

それは本編でも同じでした。おなじみのオープニングから涙が止まりません!!!そして毎回毎回泣いてるせいで、あらすじの理解が追いつかない!字幕追うだけで精一杯🙄

内容は、とにかく
「エ モ い」!!!!!!!

これは往年のファンでも涙腺が緩んでしまうようなシーンが少なくともひとつはあると思う。それぐらい、過去作リスペクト(とくに旧三部作&新三部作も)ジョージ・ルーカスリスペクト映画でした。

ここでひとつ思ったのはシークエルのキャラクターの扱いについて。
単刀直入に言うと、ローズの出番を意図的かつ圧倒的に減らした感が否めない。あれだけバッシング食らってたから仕方ないと思うけど…露骨に「オトナの事情」が見え隠れしてローズを見るたびに脳裏にいろいろとチラつくものがありました。
それに対して、今作はもうカイロ・レン…いや、ベン・ソロがもう最高だった!!!アダム・ドライバーがもっと好きになった。フォースの覚醒のときは「なんだこのベイダー卿のパクリは」とか思ってました、ごめんなさい。でもほんとに総じて良かったな。

そしてコメディ枠にはハックス将軍!!今回でもアンチカイロ・レンを貫く訳ですが、癒しキャラというかギャグ担当にしか見えなくて最高でした。

ドロイドたちもまたまた大活躍。新キャラD-Oは結局なんか謎めいてたけど…
「ドロイドを侮るな」
というのが今作のテーマのひとつになってたのでドロイド好きとしては感謝しかない。

「エモいの宝石箱や〜」と言うしかないほどの映像の数々。あの名台詞とか、あの乗り物とか、あの人とか…どれもネタバレになるから言えないんですが、JJ監督はエモさの演出においては最強すぎる。
中には「そうだと思った」演出もあったが、身構えていても泣けるところは泣けるし感動する。これは観てからネタバレありで色んな人と語りたくなる。

そしてそして、今作もジョン・ウィリアムズが手がけるフルオーケストラの豪華BGMが作品にスパイスを加えます。サントラだけでご飯5杯いける。それぐらいの完成度。とくにフィナーレとかは色んなテーマのメドレーになっててこれまたエモい。

しかし、全部に首を縦に振ることはできなかった…

まずフォースってここまでできちゃっていいの?もはやゾンビ映画っぽいところまで…フォースに頼りすぎ。ハリーポッター要素凄かった…
フォース≠魔法
だと思ってたけどこんな展開じゃ≠を=に書き換えないといけないじゃないですか…さすがにフォースもここまで万能だとは思ってなかったな。。。

そして何なんだあのラストは…ワンダーウーマンじゃん…ワカンダじゃん…流行りに乗っかってる感すごかった…笑っちゃダメなとこなのに笑ってしまったよ…

カイロ・レンの扱いもなんだか雑で悔しい。ベイダー卿の孫なんだからもっと丁重に扱ってあげて…
最後の最後、あの星でのあのシーンもゴリゴリのCG感が目立つ部分があってパロディっぽくなってたのが残念。ラスト、テーマ曲が流れる数秒前になってやっと涙出てきた。

本当はスターウォーズへの感謝を込めて★5をつけたかったけど、粗い部分が気になってそういうわけにはいかなかった。惜しいな〜シークエルを全作JJが手掛けてたらまた違う未来になってたのかな。
いずれにせよ完結したわけだし、ここからネチネチ批評する気はありません。
だって素敵なシーンがこの映画の中にいくつも存在していることは事実だから!


そして、今回のこのレビューが2019年最後です。何も思い残すことなくあとは受験に全てを注ぎ込んでいきたいと思います。
来年からは今年のように1年に100本なんていう制限をかけずに悠々として映画鑑賞を続けていきます。浪人しなければ、の話ですが。
今年も1年ありがとうございました!来年からもまたどうぞよろしくお願いします🍀

May the force be with you.
みあせぶ

みあせぶ