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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けのtrickenのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

シリーズ全般に強いこだわりがあるわけではない視聴者なので、ここでは散発的な感想を書きます。

C3POの(この長期シリーズにおける)使い方と、ミニロボの登場のさせ方が気に入った。

後半の増援はまるで『ダンケルク』や『チャーチル』における、英国側のダイナモ作戦的な盛り上げ方だなと思いながら見ていた。

最後のキスシーンはほしくなかったが、『パシフィック・リム』のような執念で回避するほどのこだわりはなかったということだろうか。狙っての小道具ワープの時点で既にある意味でキス以上のことをやり遂げてくれたと見たかったのだが。

レジスタンス勝利後のめいめいによるハグシーンはよかった。スターウォーズは平等や多様性を英語圏で語り続けるための世界観インフラとして続いてほしいなあと思った。そのためにその都度の傑作を出してもらう必要はそんなにない。ジェームズボンドシリーズだって、続けているうちに『スカイフォール』みたいな奇妙に冷たい傑作を叩き出したりしたのだし、続けた方が傑作出現率が高いシリーズというのも世の中には結構あるはずだ。

ところでシリーズファンには概ね評判が悪いようだが、自分はep.8のルーク単身大太刀周りの映像は『マッドマックス 怒りのデスロード』に匹敵する映像美としてとても好ましくみていた。

ああいうのがちょっとでも食べられれば、自分はそれで嬉しい。ep.9にはそれに比肩する嬉しいものはそこまで見つからなかった。

あと、血筋に呪われ続けた作品が、血筋と無縁のところに主人公を着地させたのは、わりとよかったんじゃないだろうか。(ep.1-3をあまり真面目に見通せてないので、そのあたりを1-3がどう描いたのかはきちんと把握しないで書いている)
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