ハレルヤ

ぼくとアールと彼女のさよならのハレルヤのレビュー・感想・評価

3.9
友達と自主映画を作るのが趣味の大人しい高校生である主人公のグレッグ。幼馴染みのレイチェルが白血病に侵された事で彼女の話し相手になるよう自分の親から言われた事で始まる彼の新たな物語。

簡単なあらすじだけだと、お決まりな流れの映画に思えますが、この映画実はコメディ。難病もの、青春もののお約束的な要素は、片っ端から蹴っ飛ばされています。笑

グレッグのナレーションを中心に物語は進み、所々で状況を説明するテロップ。超が付くほど個性的な登場人物の人々など、他の映画には見られないような面白味があります。

グレッグが友人のアールと作る名作映画のパロディ映画の数々には、映画ファンならニヤリとするものばかり。特に「テニスに死す」は思わず吹き出しました。笑

王道は無いけれども、ラストはジーンと胸に来るものを感じさせてくれる締め方。ラスト10分はセリフ少なくとも、音楽の良さも手伝って深い余韻が味わえます。

これ日本では劇場未公開作かー。ミニシアター系ではあるけど、根強い人気が出そうな作品なだけに勿体ないですね。
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