あきしげ

青鬼 ver.2.0のあきしげのレビュー・感想・評価

青鬼 ver.2.0(2015年製作の映画)
1.5
ゲームとリンクさせてみたが臨場感はありません。

良かった点。

・青鬼のゲームが理解できる
・85分で収まっている内容

悪かった点。

・役者の演技が低レベル
・家の二人は実況と解説
・青鬼を出しすぎました
・気づいたら友情パワー

本作は続編ではなくリブート。
前作とは繋がりはありません。
再構築した新たな世界観です。
だからバージョンアップです。

何がバージョンアップしたのか考えた。
・青鬼の出演時間が伸びた
・青鬼の種類が一つ増えた
・ゲームとリンクした構成
・ご都合主義に身を任せる
このように本作も前作並みに残念です。

前作はまだ怖さを演出しようとした。
残念ながら実力不足で怖さはないが。
それでもやろうという気持ちは理解。

しかし、本作に怖さの演出がないです。
青鬼を頑張って作ったので見て下さい。
そんなメッセージしか伝わらない演出。
サービスで青鬼が序盤から大活躍する。
前作ではあれほど出し惜しみしたのに。

でも、出し惜しみするのは基本中の基本です。
ハッキリと描かない怖さというのがあります。
本作の製作側はそれを理解していない感じだ。

前作よりも頑張って作った青鬼を多く出す。
しかも、今回はバージョンアップ版もいる。
だから最初から青鬼を登場させて暴れ回る。
この時点で青鬼が怖くない対象になります。

よく考えてみましょう。
『エイリアン』はいつ全貌が明らかになったのか。
その間はどんな登場か。
それを考えればすぐに答えが導かれるはずである。
短く小刻みに登場する。

最後に主人公と対決した時に全貌が明らかに。
これで相手がどんなバケモノか分かるのです。

本作にはそのタメがないから薄く感じる。
前作でも同様にタメはなかったのですが。
ただ、本作はすぐに出しちゃうのはダメ。

そもそも一部だけで盛り上がったゲームが原作。
それ以上の盛り上がりを実写映画化で実現する。
これは最初から無理難題だから仕方ないだろう。
あきしげ

あきしげ