面白かった。
「さらば」と題しているだけあって、終わりを意識させられる内容だった。
そして、終わりとして綺麗な着地をしたように思う。なのに最近続編が出たんですって？
芸が細かいなあと思ったのは、ペルー系アメリカ人の彼が話す英語。スペイン語訛りのある英語を意識してる？と思ったら、そうだったみたい。中南米の国々はブラジルを除いてスペイン語を話すから。
今作でも川沿いを走るセクシーさんが「遅くなった？」と笑わせてくれるのに反して、今作でもバイクに乗って銃を撃つダンディさんは真剣そのもので、対比が綺麗。
薄々気付いていたけれど、わしは「いくぜ！」を気に入っているっぽい。クセになっておる。
後輩くんが無事に定年退職させてあげたくて気を揉む姿が嬉しい。
そうかあ、それぞれに退職後の夢があるのかあ。誰かと落ち着いて愛を育むには、忙し過ぎた30年だったかもしれないよなあ。こういう時に年齢のこととか色々、野暮なことは言うまいよ。
このまま「女紹介する」という頼み方も、後輩くんに特定の相手ができる前に見納めになるのかなあ。
結婚に燃える彼女のドレス姿が見られたのは、幸せを願っていた者としては嬉しかった。願いが叶ったかどうかは、うん。もしかすると、彼女の幸せって、誰かを追いかけるその背中に詰まってるのかもしれない。わからんけど。
クレジット画面で流れた場面の数々も、感慨深さが今までの比じゃない程強い。
さて、新作、満を辞して見に行こうか。マジでここから続く物語があるのか、わくわく。
