グリーンツー

さらば あぶない刑事のグリーンツーのネタバレレビュー・内容・結末

さらば あぶない刑事(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

大人気シリーズだし、確かに楽しかった。でもこの作品は、日本テレビが今まで「あぶない刑事」シリーズを超える作品を作ることが出来なかったこと、また収益を「計算出来る」作品しか作れなくなったことも示している。つまり、「守り」の姿勢が生み出した作品だと思う。そしてもう、「あぶない刑事」シリーズは使えない。日本テレビの見通しは決して明るいものではなさそう。

そしてこの作品を「楽しい」と感じるということは、日本全体が未来に希望を感じていないからでもあると思う。最近のテレビ番組がつまらないから、こういう過去の名作に人気が集まる。この作品にケチをつけるつもりはないけど、決していい傾向とは言えない。

しかしこの作品は、そういう「問題提起」だけでなく、「解答」にもなっている。日本が明るい未来を手に入れるには、「守り」の姿勢ではいけない。定年間近のタカ&ユージみたいな姿勢が必要ということを伝えている。

最近は刑事ドラマが少なくなったから、かえって新鮮な感じがした。また、民放でドラマがガンガン流れる時代になってほしい。