いやぁ素晴らしいお話しでしたね。
耳も全く聞こえず目も全く見えない少女。最初は野生の動物のように恐怖と不安で全てを拒絶している場面から、その拒絶を根気強く愛情をもって意地でも言葉を教えようとする場面、そして初めて言葉を認識する瞬間はこちらも感動して涙が出ました。
細かな部分でも少女の皮膚や爪の汚れや発生する声や取っ組みあいのシーンなど丁寧に存分に見せたいんだろうなぁと感じました。
所々コメディタッチの表現も出てきて展開にバリエーションを少しでも持たせようとしてましたが後半ちょっと単調になったかなぁと思いました。
目も耳も生まれながらにして不自由である彼女にとっては唯一肌で触れることだけが世界の全てであるにもかかわらず、真摯に向き合い続けぶつかり合うことで言葉以上の信頼や安心を築いていけるのだと教わりました。触れるということの大切さや意味を考えさせられますね。
