まったく違う境遇の2人の男が同時に心筋梗塞で病院に運ばれ隣同士のベッドになったことから芽生える友情のようなもの。
「ものすごく大切なもの」を託せる間柄。家族と親友の形。
そんなことを描いた感じなのだけど、これが予想以上に良かった。
アルベルトが脚本家ってことで、病室にやってくる人たちを観察する目が長けているのか人物紹介を勝手に作り上げて小話のように仕上げて軽快に話す様が面白い。
彼のあまりに人を観察してるような感じを見たアンジェロの家族が「この人占い師なの?」なんて言っちゃうくらいに、まあ、よく見てる、そしてよく話を創作する。
病室で意気投合した二人は退院してもその仲が続くわけだが、ここからの展開が良かった。
こんなに大切なものを託すことができる友人に出会えたということが。「友人」に託すことができる、そんな間柄って実行するかしないかは別として羨ましく思う。
アルベルトのほうにもプラスに働くであろう、アンジェロの決心。
お涙頂戴的な題材にもかかわらず、コミカルな演出と
「家族」と「親友」を描いたハートフル寄りな内容が良かった。