風来坊

悪党に粛清をの風来坊のレビュー・感想・評価

悪党に粛清を(2014年製作の映画)
3.5
1870年代の米国を舞台に、妻子を殺された男の壮絶な復讐を描く。
マッツ・ミケルセン主演のデンマーク製の本格西部劇。

話は復讐劇と西部劇の王道と言った所で新しさは感じない。
王道ではあるけど「シェーン」のような爽やかな風のような爽快感のある感じではなく、重いというか辛い。

7年ぶりに再会してすぐお別れって…確かに主人公の悲しみを際立たせる演出としては成功してるけど辛すぎる。

その後も辛いお話が続いてなかなか主人公が動き出さないのでちょっと焦れったい。
溜めに溜めた分、最後の爆発が活きてはいますが。

お話は定番ですが銃撃シーンは酒を使った演出や銃撃で穴が開いて光が差す演出など創意工夫が感じられました。

お話しは意外と薄い感じでしたが、この時代にあってアメリカじゃない国が西部劇を製作した熱い気持ちは所々に感じられた映画でした。
マッツ・ミケルセンの哀愁漂う演技も物語にハマっていて良かったと思います。
風来坊

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