てるる

悪党に粛清をのてるるのレビュー・感想・評価

悪党に粛清を(2014年製作の映画)
3.8
マッツ・ミケルセン主演のウェスタンノワールにしてハードボイルドなリベンジアクション。

西武開拓時代、主人公はデンマークからアメリカへ妻子を呼び寄せ数年ぶりの再開を果たすが、駅馬車に乗り合わせた悪党どもに彼だけ蹴りおとされる。
馬車を追いかける彼の目に映ったのは、道端に無惨に打ち捨てられた息子の亡骸と、馬車の中でレイプされて息絶えた妻の姿だった。

そこから始まる復讐劇は、マッツ・ミケルセンの悲哀に満ちた表情と、悪党どもがムカつくだけにカタルシスを感じられる。まさに粛清!そこに悪党のボスのジェフリー・ディーン・モーガンが貫禄を見せ、その情婦のエヴァ・グリーンが只の西部劇では終わらせないアクセントを加えている。
個人的には復讐に協力するマッツの兄貴ミカエル・パーシュブラントがカッコ良かった。
ラストもちょっとステキ。
原題のsalvationは「救い」の意味だけど、彼にとっては何が救いだったのか。

俳優の演技だけでなく、アクションもしっかりしてるのでリベンジものを観たい時にはオススメ。
てるる

てるる