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エンドレス・ポエトリーのtomocoのレビュー・感想・評価

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)
4.0
前作の「リアリティのダンス」から引き継いだ、ホドロフスキーの青年期時代の自伝的映画。
本作はクラウドファンディングで資金を呼びかけて制作した遺作的新作となり、わたし自身もファンでクラウドファンディング参加した(タロットやTシャツやマグカップ等の特典付き限定DVD BOXセットを購入)経緯もあって、公開が待ち遠しかった。実際エンドロール前にクラウドファンディング協力者の名前が出た時ちょっとうれしかった(小さすぎてわからなかったw)。
これぞ!ホドロフスキーの集大成と言うべき作品だった。

生きる事への葛藤と喜びの繰り返し。
人生とは?愛とは?観てる側にも問いかける様な…。
青年期のホドロフスキーは、自身の息子であるアダンが演じており、ものすごくリアル。
多くの前衛的な芸術に囲まれて生きてきたホドロフスキーの演出が、映画の隅々まで感じられる。
芸術的感性がある方は、きっと気に入ると思います。
映画音楽担当が普段はミュージシャンの
アダンで、抑揚があって美しい音色で素晴らしかった。

この作品で、生きる事への答えは一生わからないまま、生きていく。
それでも自分を見失わずに、人生を謳歌し生きろ!と、問いかけられた気がした。
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