Maoryu002

我が道を往くのMaoryu002のレビュー・感想・評価

我が道を往く(1944年製作の映画)
3.8
ニューヨークのセント・ドミニク教会は経済的危機に直面し、困った老神父フィッツギボン(バリー・フィッツジェラルド)のところへオマリー神父(ビング・クロスビー)が再建にやってくる。オマリーは人々の心を動かし、合唱隊を作って教会を救おうとし、反発していたフィッツボギンも理解を示すようになる。

地味だけど軽妙な会話によって、温かい物語が紡がれる。
「邂逅」「めぐり逢い」のレオ・マッケリー監督は、こういう作りの映画が本当に上手い。

頭が固くて子供みたいなフィッツボギンおじいちゃんがめちゃくちゃ可愛くて、バリー・フィッツジェラルドのいたずらっ子のような演技が絶妙!
彼とオマリーとの掛け合いこそがこの映画の最高の見どころだろう。

それにしても、1944年という過酷な時期にこんな穏やかな映画を作ってるんだから、日本は戦争に勝てるわけがない。

もう一つ、忘れてはいけないのはビング・クロスビーの歌だ。本当に上手すぎで聴き惚れる。
彼の歌なしでは名作にはならなかったはず。
ぜひ、“トゥラルラルー” で眠りに着きたい。
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