ジャイロ

ピクニックのジャイロのレビュー・感想・評価

ピクニック(1936年製作の映画)
3.9
嗚呼ピクニック行きたい。お弁当持ってピクニック行きたい。青空の下、木陰で寝っ転がって心地よい風を感じながら贅沢な時間を過ごしたい。そんな願いも叶わないこのご時世、せめて映画の中だけでもピクニック気分を味わいたい。そう思いました。


ジャン・ルノワール監督

『ピクニック』


それは心まで躍り出す

ブランコのシーンから伝わってくる高揚感。むき出しのピクニック気分。うまくは言えないけれど、このシーン好きです。

捕獲された仔猫が可愛い

羊の皮を被った狼たちが蠢く

近い近い近い

この距離感、不快感を感じないのかな?お国柄?フランス人って近いなあ。

まるで『河』の匂いが漂ってくるような会話。それまでの態度が変わる瞬間の驚き。迫りくる雨と劇的な第二部。未完だからこそなんですかね。味わいのある豊かな感情が40分に詰め込まれていました。