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「ピクニック」に投稿された感想・評価

echo

echoの感想・評価

3.6
谷中・屋根裏シアターにて。朝イチから屋根裏でほっこりと観るのに最適な映画。観る場所や雰囲気で映画の印象って変わるなあ、としみじみ。パリの家族が田舎遊びする何気ないけど特別な1日の物語。ブランコに揺れるドレスや木漏れ日、川のせせらぎや雲の動きを使って心の機微を表現するのがおしゃれ。
とにかく映像が美しい。
始まりから終わりまで、30年代のフランスの田舎へトラベルしてしまった。
若々しい生の喜びと、初夏の自然の色彩が、モノクロ映画なのにフルカラーで頭に残る。

40分ほどの短編で、しかも未完成の作品だが、物語の悲劇性とリンクしているような気がして、それがむしろプラスに働いているような気がする。
未完成の美学というかなんというか……脳内補正で切なさ10倍増しである。

ヒロインの娘と恋に落ちる男がまったくカッコよくない(眉毛繋がってるし)のは時代性なのだろうか。
昔はこれくらいが普通だったのかな?
ひなこ

ひなこの感想・評価

2.5
授業で原作を読んだので観てみた。キスしているところを映さずにキスシーンを表現する、みたいなやつを期待してたらがっつりチューしてて笑った。
ファーストショットの水面が美しくなくて、ルノワールは一流だと思い知った。鮮烈。
画家ルノワールの息子?だったかが監督。モノクロ映画なのに頭の中では鮮明に色付きで残っている。風景描写が絵画のように綺麗。
DKeita

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5.0
完成しなかったことにこれ程切なく、焦がれる気持ちになる映画は、そうない。
goodbye

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4.0
ざわついた出来事、そして嵐の気配。
の撮り方がとっても良かった。
揺れる木々と川に落ちる雨の映像にぐっときた。
2015年9月22日、早稲田松竹にて鑑賞。

この映画は、ブレッソン監督作品『やさしい女』の併映作だったので観たが、デジタルリマスター版とはいえ未完の作品であり、物語面での中途半端感は否めない。しかし、映像が見事。

アンリエットなる娘が野外のブランコで立ち乗りするシーンを上手く撮ったカメラは、躍動感があり、素晴らしかった。

また、風に揺れる草の波、水面のさざなみ、空と雲を描いたシーンも美しかった。
芸術である。
knktbt

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4.0
わずか40分の映画だが、ここにつまった生きる喜びと哀しみに観るたび心を揺さぶられる。

川を流れる水は、止まることのない人生。
先に何が待ち受けようとも、私たちが生きる限り歩みを止めることができないように、水はゆるやかに流れ、登場人物たちの心の機微のように波紋が美しく映る。

子供のように無邪気にブランコに揺られるシルヴィア・バタイユは、あまりにまぶしい。
ジャン・ルノワールが印象派の巨匠の息子という事実を、映画を見ていて忘れることがよくあるのだけど、この作品を見るとその血縁関係を思い出さずにはいられないくらいモノクロの映像が美しい作品

話としては富裕層の家族が田舎にやってきて娘が一時の恋に落ちる程度のものだけど、有名なブランコのシーンや木漏れ日やら小舟の起こす波紋やらがとにかく瑞々しく映されているため、40分間恍惚とした気分に陥って堪らない

昔は40分の他愛ない恋愛話と見縊っていたけど、たかだか40分で味わえる映像的感動は、どんな大作よりも輝かしいものがある
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