ピクニックの作品情報・感想・評価

「ピクニック」に投稿された感想・評価

ファーストショットの水面が美しくなくて、ルノワールは一流だと思い知った。鮮烈。
画家ルノワールの息子?だったかが監督。モノクロ映画なのに頭の中では鮮明に色付きで残っている。風景描写が絵画のように綺麗。
DKeita

DKeitaの感想・評価

5.0
完成しなかったことにこれ程切なく、焦がれる気持ちになる映画は、そうない。
goodbye

goodbyeの感想・評価

4.0
ざわついた出来事、そして嵐の気配。
の撮り方がとっても良かった。
揺れる木々と川に落ちる雨の映像にぐっときた。
2015年9月22日、早稲田松竹にて鑑賞。
早稲田松竹はACTミニシアターとともに、学生時代によく通った名画座であり、いまだに健在であることに感激した。(学生時代は大学生協に割引券が売っていて安かったが、今日の一般料金1300円も安くて嬉しい。)

この映画は、ブレッソン監督作品『やさしい女』の併映作だったので観たが、デジタルリマスター版とはいえ未完の作品であり、物語面での中途半端感は否めない。しかし、映像が見事。

アンリエットなる娘が野外のブランコで立ち乗りするシーンを上手く撮ったカメラは、躍動感があり、素晴らしかった。

また、風に揺れる草の波、水面のさざなみ、空と雲を描いたシーンも美しかった。
芸術である。
knktbt

knktbtの感想・評価

4.0
わずか40分の映画だが、ここにつまった生きる喜びと哀しみに観るたび心を揺さぶられる。

川を流れる水は、止まることのない人生。
先に何が待ち受けようとも、私たちが生きる限り歩みを止めることができないように、水はゆるやかに流れ、登場人物たちの心の機微のように波紋が美しく映る。

子供のように無邪気にブランコに揺られるシルヴィア・バタイユは、あまりにまぶしい。
ジャン・ルノワールが印象派の巨匠の息子という事実を、映画を見ていて忘れることがよくあるのだけど、この作品を見るとその血縁関係を思い出さずにはいられないくらいモノクロの映像が美しい作品

話としては富裕層の家族が田舎にやってきて娘が一時の恋に落ちる程度のものだけど、有名なブランコのシーンや木漏れ日やら小舟の起こす波紋やらがとにかく瑞々しく映されているため、40分間恍惚とした気分に陥って堪らない

昔は40分の他愛ない恋愛話と見縊っていたけど、たかだか40分で味わえる映像的感動は、どんな大作よりも輝かしいものがある
あ

あの感想・評価

4.7
バタイユとシルヴィア・バタイユ!!!
ブランコ、ピクニック、船遊びで私の夢だ、キラキラして見えると思っていたら切ない話だった。原作を読もう
ユジク阿佐ヶ谷のモーニングショーで鑑賞。巨匠ジャン・ルノワールの名作ということで名前だけは知っていたが、初めて観た。1936年の古い作品だが、デジタルリマスターされただけあって、そこまでの古さを感じさせない美しい映像だった。モノクロでありながら、父オーギュスト・ルノワールの印象派絵画が動き出したかのような色彩や光のきらめき、そして匂いまで感じさせるかのような映像はさすが。ブランコに乗る娘アンリエット(シルヴィア・バタイユ)の健康的な美しさ、家族のやり取りの楽しさ、青年アンリとアンリエットが惹かれ合い、結ばれる儚い幸福感、そして一転してラストで二人が偶然の再会を果たし言葉を交わす哀切感と、40分程の短い時間の中での物語の展開も見事だった。フランス映画らしいオシャレな台詞も存分に楽しめ、まさに「愛すべき小品」。
Marrison

Marrisonの感想・評価

4.3
シルヴィア・バタイユさんの“硬く軽やかに、楽しげに用心深く“動き回る姿に、「ローマの休日」を妹とするお姉さん作品、を感じてしまったから、高得点。
「(一応の)平和な中で今、映画を観ている幸せ」というか感慨で、涙が出そうになった。題名「ピクニック」だし、この撮影の後に欧州や世界全体がどうなっていったのかを思うと、やっぱり………。

ところで、モーパッサンの原作であまりにも幅を利かせていた「エッチなウグイス」を事実上無視したに近い監督さん、ウグイスを捕獲するのが単に億劫だったから?(べつにいいよ。)
それと、至近距離での母娘W情事(!!!)という原作の衝撃性を、お行儀よく消したね。(うん、いいよ。)
あと、原作では婿は単に眠ってばっかりいた印象薄な人なのに、映画の中ではやたら頭の足りなそうな愉快君だね。(これも平気。)
ボート漕ぎ氏二人についての、白紙からの自由な色づけは、結果としてストーリーを独自のものにしている。(ジョルジュ・サンサーンスさんの濃すぎる顔が、私にはちょっと……。)
まったくもって、秀作小説は秀作小説、映画は映画なんだけど、ラストのあっさり感だけが何となく瓜二つなのが、燃え上がり好きの鑑賞者としてはどちらかというと痛いかも。

カメラワークでは、川面の描写が気に入った。特に、引いていきながら撮っているのに航跡を作らない、というのが職人芸に思えた。私だけ?
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