明烏 あけがらすの真夜中のネタバレレビュー・内容・結末

安定安心（？）の福田雄一作品を存分に楽しめました。
この軽薄すぎる笑いとクドいギャグはもはや名人芸の域。このくだらな過ぎるユルさが良いんですよ。
ほとんどワンシチュエーションで繰り広げられる12時間の物語というコンパクトさもあり、いつもの散漫な感じが控えめ。
オチもしっかり決まって（「アンダーカバーボス」みたい）、ちょっとした演劇を鑑賞した気分。
ちょっとやかましいやり取りが多いのが気になったけど、キャストはみんな良かったです。
特にヒロインを演じた吉岡里帆ちゃんの弾けまくったコメディエンヌぶりとラストの変貌のギャップに唖然。
最初から最後まで田中邦衛の物真似で貫き通した佐藤二朗さんがツボでした。ホントよくやるわ。