何故か前作よりも世評は低いようだけど、これは傑作。個人的には前作よりも好きだ。
パンチの効いたお下劣ギャグの連打だけでなく、前作からの登場人物達の成長のドラマや、今回初登場のクロエら女子軍団が体現する男性社会の中で自由に生きられない女性のジレンマもさり気なくしっかりと描かれている。何気に同性愛やフェミニズムについて向き合えているのもこの映画の美点。
そういうメッセージは込めつつ、決して説教臭くはならず全編ひたすら爆笑の連続で悶絶した。
「アドレナリン」シリーズの監督を臨時投入したアクションシーンの無駄な迫力も愉しい。特典映像で収録されている未公開シーンまで全て傑作。見事な完結編だった。
