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真夜中のゆりかごのakubiのレビュー・感想・評価

真夜中のゆりかご(2014年製作の映画)
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ひとは哀しみでどこまでも堕ちてゆく。残酷な衝動。身勝手な正義感。はかりしれない”母”なる愛。いくつもの哀傷が冷たい波のように押し寄せ、窒息しそうだった。
たっぷりの愛情をもらえていなかった(と思っていた)子どもが 母 になったとき。方程式なんかじゃないけれど、深く滲みた。自分の運命をも想いながら。

ほんと不公平だよね。のぞんだひとのところにはやってこず、なすすべもなく死んでゆく赤ん坊たち。でももしかしたらそれは、不運な仕合わせなのかもしれない。きょうもこの運命を呪うような悲しみの雨がふる。
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