シネマラブ

真夜中のゆりかごのシネマラブのレビュー・感想・評価

真夜中のゆりかご(2014年製作の映画)
5.0
不覚にも最後号泣、人間の尊厳を問う映画

不覚にも最後号泣。 安定のスザンネビア。 主演陣が素晴らしい。 特捜部Qのあの人がジャンキー役で出ているではないですか!あまりの変貌ぶりに唖然。 ネグレクトのシーンはあまりにもリアルで目を背けたくなる。 私自身も母ですが、娘の育児は大変で夜泣きがすごかったので、育児の大変さは身をもって痛感してます。 男にはわからないのかな。 でも私も歳を重ね、様々な人間の弱さ、醜さを見てきたから、正義という名の剣で捌きたいとは思わない。 尺の長さを云々する人がいて残念。それこそこの映画の肝ではないですか。 ビア監督はいつもそうですが、善悪の価値観を揺さぶる。 何が良い母親か、悪い母親か、 良い父親か悪い父親か、 わからない。 最下層でも素晴らしい親はいるだろう。 エリートでも思わぬ悲劇を招くかもしれない。 赤ちゃんがあまりに可愛く、それゆえにより一層痛みを感じた。 深い深い余韻を残す。
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