りら

怪物はささやくのりらのネタバレレビュー・内容・結末

怪物はささやく(2016年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

この映画は母親と2人暮らしの13歳の少年の心が生み出したダークファンタジーです。
大好きな母親が癌末期で「死ぬかもしれない。けど認めたくない」と苦しい少年の心が悪夢や妄想の中で無意識に怪物を誕生させます。少年は学校ではいじめにもあっていて、母親の状態が悪くなり入院することになると祖母と暮らすことになり、祖母とはうまくいかず、辛いことだらけ。
少年が作り出していたと思っていた怪物、そして怪物が話す物語も実は少年がもっと幼い頃に母親が読み聞かせてくれたオリジナル絵本から生まれたもので、少年の潜在意識に眠っていたのでしょう。
母親の死が近いこと。学校でのいじめ。自分の居場所。
怪物が「4つめの物語はお前が話せ」と囁きます。自分の弱さと向き合い成長していくように母親の愛情が怪物となって現れ少年に語りかけてたように思います。
ほんと親子で観ると共に考えさせてくれる映画です。
りら

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