囚人13号

日曜日の人々の囚人13号のレビュー・感想・評価

日曜日の人々(1930年製作の映画)
3.7
ヴェルトフの『カメラを持った男』に感化されて制作したという素人俳優映画。しかしメンバーを見てみると凄いな。

陽光を全身で受け止め寝そべる休日の若者たちの光景が美しく、アップの異様な多さは名も無い一般人の名刺代わりとなる。
写真撮影から人々の顔が静止画となっていく過程で、徐々に映画スターの宣伝スチールへ変容していくモンタージュがとても良かった。仕事も生活も稼ぎも全く違うのに彼らは同じ人間なんだよな。

「現在、数百万の人々が次の日曜日を心待ちに働いている」社畜になったら毎週観るかも…。
囚人13号

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