Maririri

Looking for Johnny ジョニー・サンダースの軌跡のMariririのレビュー・感想・評価

3.6
ニューヨーク・ドールズのと言わなくても、音楽が好きならば彼の名前は誰もが知っているジョニー・サンダース。でも彼の詳しいキャリアや人柄を知ることはなく、ヤク中の麗しきギタリストぐらいにしか思ってなかった。(死因も薬物過剰摂取ではない)

ロックやパンクに傾倒し、自身も身を投じていても不健康になる必要性を現代は見い出せない。でもロックンロールが世界に浸透するその時には「みんなとは違うカオス」に生きながら音を鳴らすことが彼らには必要な時代だったのかもしれない。全然賛成できないけど、長い睫毛に大きな目、アバンギャルドな服装でギターを弾く姿とその爆音に反し、虚ろな目つきでトロトロとだらしなく話す姿はカッコよく見えるっちゃ見える。繊細なロックンローラーは心がいつも壊れる寸前だったのが耐えられなかったのかもしれない。

私のギターヒーロー牛尾健太選手(おとぎ話)は、時にライブ中のちょっとした仕草がジョニサンにしか見えない時があり、そのカッコよさに音も引っ括めて悶絶する。ただジョニサンと違うのは今のとこお元気そうでまだまだギター弾きまくってくれそうだと言うことです。安心ですね、はい。

ディー・ディー・ラモーンをからかったら服破かれてギター壊され、挙げ句レコーディングすっぽかされたら、ジョニサンがっくり落ち込むってエピソードすきです。
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