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柄本家のゴドーのMariririのレビュー・感想・評価

柄本家のゴドー(2018年製作の映画)
3.5
戯曲「ゴドーを待ちながら」
作/サミュエル・ベケット

アイルランド出身の劇作家サミュエル・ベケットによる戯曲。 野原に立つ一本の木のそばで、エストラゴンとウラジミールという2人の老浮浪者が、やって来る筈のゴドーという人物をひたすら待ち続けながら、とりとめのない会話を繰り替えしている。
(あらすじ 公式HPより引用)

不条理劇に一生の可能性を見出した役者の兄弟が
演劇ユニットを組み、その演出に父を迎えた。
初日の幕が開くまでの日々に密着したドキュメンタリー。

兄弟は柄本佑くんと時生くん。
お父上は柄本明さん。

息子に声を荒げるでもなく、
時たま敬語を交えながら諭すように原作の解釈に悩めと、
意味のないことを繰り返す難しさと対峙させる。
彼らの芝居を見て頭を抱えたり、大きな声で笑ったり。

役を演じようとするのが見え見えと、
柄本明さんが佑くんに何回も言うんだけど、
その意味が明さんがする一間の参考演技で
素人の私まで瞬時に納得。

父がゴドーもこなすうえ、
志村と芸者まで演れちゃうマルチプレイヤーだから
たまったもんじゃない。
作品の終わり方、とても好きです。
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