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シリウスのtapiokapanのネタバレレビュー・内容・結末

シリウス(2013年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

 映画ではなくドキュメンタリー。なのでスティーブン・グリア博士の日常、講演映像や取材風景、その他各種の陰謀論や事実やスピリチュアル解説が流れる。時系列やシーンが入れ替わっており内容を把握しにくいのが難点。

 世間的にはいわゆるオカルト動画だが、オカルトにも色々あり、この作品はUFO肯定論の中でも「UFOは宇宙人の乗り物である」派に属する。他には「UFOはナチスの秘密兵器である」派とか、元CIAのスノーデンさん提唱の「UFOは地下のマントルに住んでる知的生物が乗っている」派等が居る。地球を謎の飛行物体がビュンビュン飛んでる事自体は米海軍撮影動画が広まった際に米国防総省が認めている事実である。宇宙に取材に行ける訳でも無いので映像では間接的根拠、状況証拠的な物が積み重ねられていく。物証と言えるのはアタカマ・ヒューマノイド程度である。

 一つ注目すべき情報は、動画内で取材調査を行った「アタカマ・ヒューマノイド」について作品内では「骨異形成症と症候群の世界的権威、ラルフ・ラクマン(又はラックマン)博士に調査を依頼したところ、CTスキャン、X線スキャンの結果、既知の疾患や症候群のどれにも該当しない。骨密度の測定中、成長板がある事から明らかに胎児ではなく6~8年生きた可能性がある」「DNA調査では小人症に関係するPCNT遺伝子に変異はない、また早期老化症に関係する遺伝子にも変異は無い。既知の変異では説明が付かない形態」「Y染色体がある為男児」「ハプロタイプはB2A」とされていたのだが、メジャーなメディアでは「僅か7つの遺伝子の変異による骨の形成異常」「女児」「胎児」と報道されている。この情報の食い違いは中々興味深い。標本が作り物ではなく本物の生物の遺体である点、肋骨が10本しかない点、サルではなくヒトないし極めてヒトに近い生物である点はどちらの情報源も認めている。どのみちアタカマ・ヒューマノイドが宇宙人である証拠は無く、旧人のような人類の亜種の生き残りだった可能性もある。

 長々と書いたが難しい事は考えずに何となく流し見して「へぇ不思議だねぇ」と感じる程度が正しい姿勢かもしれない。
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