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砂塵にさまようのシネマのレビュー・感想・評価

砂塵にさまよう(2003年製作の映画)
3.1
アスガー・ファルハディ監督作品特集

バスの中で見初めた女性と結婚したが、その母親の噂から離婚させられた青年が主人公。

蛇捕りの父親世代の男性の車にもぐりこみ、砂漠へ。

蛇捕りのハジ(旦那の意味)が無口で、顔立ちもイラン人というよりはヨーロッパ系の顔立ちのようで、ミステリアス。さしずめ日本で言うと高倉健かなぁ…?違う気もするけれど、ずっと考えているけれど、浮かばない…。

主人公の青年がイラつくけど、憎めない。

だからあのラストになったのかな…。

『英雄の証明』でも思ったが、イランの結婚はお金がかかり、借金の理由や保証人、返済できないと刑務所とか、独特だなぁ…と。
文化も考え方も違うため、そのまま受け取って良いのだろうか…と思うこともしばしば…。
知っていればフィクションだから…と済ませられるけれども、知らないと、これがリアルなイランと思ってしまう(邦画や日本のドラマもそう思われるのかな…と危惧する事も…)。

スカーフの被りかたを警官に注意され、取り調べか勾留中の事故か拷問かわからないけれど、亡くなった若い女性の事から、女性たちが反旗を翻してスカーフを被らずに歩く様子がテヘランで見受けられるとニュースで先日観た。
法律を改正してまでスカーフを強要する予定らしい…。怖い…。


母親がその仕事をしなければいけない背景があるのでは…?
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