カッシー

ワンダーウーマンのカッシーのレビュー・感想・評価

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)
4.0
女性スーパーヒーローであるという前提全く関係なしに、一本のスーパーヒーロー映画として素晴らしかったです。

純粋無垢故に自らが信じる正義に対してまっすぐなダイアナ。だからこそぶつかるこの世界の矛盾や不条理な現実に対して、それでも信念を曲げません。
その信念をついに体現する、前線(No Man's Land)での活躍シーンは圧巻。マントを脱ぎ塹壕から姿をあらわすワンダーウーマンの神々しさたるや…
その後流れるワンダーウーマンのテーマ曲と大迫力の戦闘シーンはテンションぶち上がりです。
セミッシラでのアマゾン族やワンダーウーマンのコスチュームなど、とかくお色気方向に走りがちだった女性ヒーローとは一線を画し、"強さ"にフォーカスした描写が新鮮かつ今作のテーマしっかりと表しています。
必ずしも女性としてだけでなく、人として正しいことを行うことこそ今作でワンダーウーマンが終始貫こうとしていた信念。人間であること、それは愛すること。クライマックスのバトルでダイアナが気づくことは全ての人にとって正しいと言えることなのではないでしょうか。

そして今作を素晴らしいものにしているのは何よりもガル・ガドットの存在感。凜とした佇まいやあのコスチュームを着ても全く違和感のない立ち振る舞いに加え、時折見せる笑顔や天然なキャラがとてつもなく可愛い笑。

アクションシーンは製作にザック・スナイダーが関わっているだけあってどれも画になるクールなショットばかり。ガル・ガドットの鍛えられたファイティングスタイルと相まって非常によく作られていました。

今作ですっかりワンダーウーマンのファンになってしまいました。ジャステイス・リーグ、次回作と彼女の活躍がとても楽しみです。
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