このレビューはネタバレを含みます
エディの演技力には感服。
アイナーを心から愛するゲルダ。
その愛ゆえに許せたのか、それともそれすらも愛したのか。寂しさや葛藤に苦しむゲルダを見ていて辛くなる…。
元々アイナーに潜在していたとはいえ、リリーというもう1人の人格のようなものに気付いて表面化すると、それは増幅し支配していったかのようにすら自分には見えた。完全に拘り、2回目の手術に踏み切ろうとする辺りも。
同性愛者というものを超えている気がした。
リリーである、リリーでありたい、というアイナーとの間の自我の苦しみに最後は解放されたんだなーという、あのストールが高く舞うシーンは胸をすく思いがした。