このレビューはネタバレを含みます
部分的にニューシネマパラダイスを現代版にアップデートした感じ
遺品は追憶をかきたてるアイテムとして両作品で使われているけども、フィルムに対して電子データは簡単に削除できたり破損してしまうため、今回は物語を進行する重要な要素になっている
映像だけではなく、デジタルカメラの画面そのものもしっかりフレームに収められていて、メディアの物質性のよって時間空間の隔たりが強調されているように思える
その隔たりは結局、天文学を学ぶ科学者同士が、目の前にあらわれる現実とは異なる別次元の世界への信を共有し、永遠の愛を創り上げていくための原動力でもあるのかなあ
それが所詮データやメルマガだったとしてもね