なつこ

先生と迷い猫のなつこのレビュー・感想・評価

先生と迷い猫(2015年製作の映画)
3.6
主役の猫ちゃんはミイだったりソラだったりタマコだったり…行く先々で色んな名前で呼ばれてるいわゆる「地域猫」という感じ。演じてる(?)三毛猫ドロップちゃんのちょっと野良ちゃんぽい自由な佇まいがとても良き♡

先生のお家の猫窓を開けて欲しくてニャーニャー鳴いてカリカリしてるのが愛しい💕
(そしてその声を聴いて、うちの猫が起きてきましたw鳴き声の在処を探してウロウロしてます😂)

校長先生は堅物で取っ付きにくいので、煙たがられてるけど、傷付いた猫ちゃんを病院に連れて行ったり、他人に叱られても納得してちゃんと受け入れることができる素直な人。ただ自分からコミュニケーションを取りには行かないし、とても不器用なのだ。

それが猫探しを通じて、少しずつだけど周りと交流し、偉そうにふんぞり返って歩いてたのが嘘のように、なりふり構わずあちこち歩き回り、お巡りさんにも怒られるw

先生は猫が嫌いなんじゃない。
死と向き合うのが嫌なのだ。
もう、悲しみたくないのだ。

あの小学生は自分も探して欲しかったのかもしれない。
必死で猫を探す人達に何度も聞く「野良猫なのに?」という言葉は、同じように家族のいない自分の存在価値を、子供なりに重ね合わせていたのかもしれない。

何故か先生と仲がいい祥吾くん。
染谷くんてこーゆー役すごい上手いですよね〜、人が入りづらいそうな所にスルッと入っていくし、無神経では無いけど忖度なくものを言う感じ。
交互にコーヒーいれにいくの好きw

実は猫アレルギーの祥吾くんがくしゃみ止まらなくなるの見て、私も昔そうだったな〜と思い出した。
妹なんて顔が腫れるくらいのアレルギーだったのに、今は妹も私も猫と暮らしいているw不思議なものです。

ちなみにツボだったのが、先生が写真撮る時、「撮ります」の声は超小さいのに、シャッター切る時の「はああああいっ!!!」って声がデカすぎる🤣
動き含めて面白すぎるwww
あとうがいの仕方ねwww

ラストのことだけネタバレぽいので↓↓↓
















あれは先生があちらに逝ってしまったということなのか、猫ちゃんが戻ってきたということなのか、それとも両方なのか。
どちらにも解釈できるライティングと音がとても良かったです。
なつこ

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