MasaichiYaguchi

ピッチ・パーフェクト2のMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

ピッチ・パーフェクト2(2015年製作の映画)
3.9
世界累計340億円の興行収入を突破し、日本では今年の5月末に公開された「ピッチ・パーフェクト」の続編。
前作が下ネタ満載だったこともあり、本作の冒頭からいきなり強烈なのを噛まされたので果たしてどうなるものかと思ったが、スポ根物を彷彿させる女子力全開の作品で見応え、聴き応えがあった。
この冒頭の大統領を前にした“致命的な失態”で絶体絶命の崖っ縁に立たされた女子大生アカペラチーム“バーデン・ベラーズ”が、名誉挽回、起死回生の為に世界大会に挑んでいく様を描く。
優勝する以外に存続する道の無い、背水の陣の彼女らだが、最強のドイツ代表アカペラチーム“ダス・サウンド・マシーン(DMC)”というライバルがいて、その道はとても険しい。
続編ということもあり、主演のアナ・ケンドリックやレベル・ウィルソン、クリッシー・フィット、ブリタニー・スノウ等の主要キャストたちは続投。
このメンバーに「トゥールー・グリット」のヘイリー・スタインフェルドが加わり、若さ弾ける魅力を振りまいている。
本作の監督は、前作&本作でアカペラ大会の解説者役のエリザベス・バンクスが務めている。
そういうこともあるのか、前作以上に女子目線が強く、歌もダンスも格段にレベルアップしている。
ミュージカルのようなシーン、アカペラバトル等と見所一杯だが、やはり終盤の世界大会は圧倒的。
思わず体がリズムを取り、手拍子したくなる高揚感と、鳥肌が立つような感動がある。
逆境に立たされても、熱い友情と歌の力で乗り越えようとする彼女たちに拍手を送りたくなる。