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ピッチ・パーフェクト2のKSのレビュー・感想・評価

ピッチ・パーフェクト2(2015年製作の映画)
2.0
物語の始まりである蔑視な展開を見返す話かと思ったが、物語の最後まで司会の二人は全方位的に蔑視的な発言を繰り返しているし、始まりでの女性蔑視が見直される事はない事が、最後のパフォーマンスの内容と整合性が取れてない点も含めて、残念な作品。

というよりも、最後のパフォーマンスによりとってつけた感が増すというか、Beyonce「Run the World」が空虚に聴こえるという面で物語的な欠陥があると思う。


あと、スヌープ・ドッグをプロデュースするヒップホップの大物プロデューサーという設定なのに、オリジナルへの拘り方がどこか的外れな感じがした。

楽曲の選曲も前作ではあった挿入歌が次のパフォーマンスへの伏線になっている的な回収の仕方もないし、もし途中で歌ったテイラー・スウィフト「We Are Never Ever Getting Together」とかが、最後のBeyonce「Run the World」へと繋げるウーマンズ・リヴ映画だというつもりなら、これこそ体裁を整えた形だけの作品だと思うし、女性蔑視以外にも、アジア人差別ほか同性愛蔑視的な作品だと思う。

それとも、現実を写した作品なのかな。それだったらもう少し別の終わり方があっていいと思う。
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