カシ

ゴーストバスターズのカシのレビュー・感想・評価

ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)
4.0
結局3回見てしまった。女子オタがやりたいこと突き詰めて世界を救うのはとても気持ちがいい。

ケヴィンの扱いは、顔が良くて体つきが良くて、頭空っぽでも見た目が良ければそれで良い、トラブルメイカー、それでいて守られ役っていう古き映画の中の女性の扱いをそのまま性別を反転したことで、それがどれだけ可笑しいことかを分かりやすく伝えてくれてたと思う。しかしケヴィンの役所を何層もお馬鹿な魅力上塗りして可愛らしいキャラクターに昇華しちゃってるところ本当にクリヘムはすごいと思った。旧作での受付嬢はそこまで頭空っぽな描かれ方はしていなかったけど、ケヴィンはいわゆる80年代冒険映画のヒロイン要素を凝縮してある立場なんだろうなあ

旧作でもメカニック担当のスペングラー博士が好きだったけど、今回も同じポジションのホルツマンにしびれました。
最初はただただホルツマンの格好良さにアドレナリン出まくってたので、うおおおもう一度見たい!って思うのはとにかくホルツマンが動いて喋ってるのが見たいからだと思っていたけれど、3回見て気がついたのは、自分はホルツマンの生き方・在り方が羨ましいと思ってたんだな〜ということ

女性だけど(男になりたいとかそういうわけじゃなくて)メンズライクな服を着る、肩で歩く、思ったことを口にする、好きな時に踊る、はしゃぐ、そういう素の彼女を受け入れてくれる友人たちがいる、その姿が羨ましかったから、自分は「ホルツマンになりたい」って感想を持ったんだなあと思いました

自分がメンズライクな服が好きだし突然踊ったり歌い出したくなることがあるから尚更のこと、ホルツマンみたいに生きたいわ〜彼女のような才能はないけれど!

旧作の面々や小道具大道具が所々出ていたのも良かった。旧作をリスペクトしつつ、時代背景的に可笑しい要素はきっちり訂正していた印象。テンポが悪いという評判も聞くけれど、自分はそうは感じなかったなあ
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