Torichock

ゴーストバスターズのTorichockのレビュー・感想・評価

ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)
4.1
「Ghostbusters/ゴーストバスターズ」

※filmarksでトラブルがあって、プロフ画像が消えて修正出来なかったので、リライトさせてもらいました。

1980年代に生まれた僕にとって、そこに青春や時代性を過ごしてきた人の気持ちがわからない...それはとても悲しいことだけど、きっと陽気で、可能性と楽しさとゆるさと希望に満ち溢れていた溢れていたんだろうなぁと思うんです。
最近、「シング・ストリート」以降、80's音楽にどっぷりな僕にとって、本作の「ゴーストバスターズ」は、僕の思う80'sの陽の部分が詰め込まれた宝箱のように思えていました。

僕は、1980年代の「ゴーストバスターズ」はうろ覚えの記憶しかないし、見返してみたりしたけど、正直言って思い入れはマジでない!だけど、あの80'sの雰囲気だけは、身体に色濃く残っているんです。

だから、この作品を今やる意義は果たしてあるのか?とか一瞬思ったんですけど、音楽のムーブメントって周期すると言われてるように、今80'sな雰囲気って結構流行ってるように思えるんです。だから、この作品の雰囲気も意外に受け入れられるんじゃないのかな?と思ってました。

ポール・フェイグが監督をすることで、コメディ感は現代的アプローチをされつつ、ゆるさや音楽、映画全体を包み込むポップな印象と幸福感はやっぱり、80'sの匂いがするのかもしれません。いや、知らんけど。
80'Sを生きていない僕が思う、僕の中の80's感。それはそれでありですよね?
見てて、ずっとニコニコしてたと思います。

また、ぼく個人の好き嫌いの問題でもあるんですが、「ベイマックス」にも見られた、

"科学の力で、状況を打破する"

ということが、すごく好きなんです。
人間が勉強と努力をして、自分が想像できる限界を少しでも広げて、その想像を創造して未来を切り開く姿は、やはりめちゃめちゃカッコいい。
ウォルト・ディズニーの考える夢、そして想像する力を体現しているかのように見えました。夢ってのは、想像して、実現するためのツールだよ、憧れを妄信する物じゃない。

ぼくは、多分科学の力がクソッタレな世界にSucker Punchかます瞬間を、映画で見ていたいんでしょう、現実は残酷すぎるからね。

決してこの作品が、傑作!とかそういう印象を与える作品ではないと思います。ゴーストの印象とかコメディのアンサンブルとか、多分言い出したら色々文句は尽きないと思うけれど、じゃあ、かといって今の時代を生きる人が、第1作目を諸手を挙げて称賛できるのか?と言うと、なんかそんな感じもしない作品でしたよ、個人的に。
多分それぞれに、それぞれの中にある、それぞれの時代性に寄り添えるの映画なのかな?って、ぼくはそう思います。
今の時代を生きる僕にとって、この2016の「ゴーストバスターズ」は、僕の中の「ゴーストバスターズ」を更新したことは間違いない。
僕にとっては、中途半端にビル・マーレイが出てくることよりも、オジー・オズボーンが出てきてくれたことの方がずっと嬉しかったです。

あとは、何をとってもクリヘムですよね。
ソーなんかハナクソになり得るくらい、抜けのイイ・ハンサムでマッチョな馬鹿キャラが完璧。そりゃ、ウィグさんも"じゅんじゅわ〜"です。
考えたら、ソーも現代にきて、ニコニコして馬鹿かましてるシーンが一番面白かったしな。

Q."レンズはどうしたの?"
A."汚れるから外したんだ"

ヤバいぞ、ヤバいぞ。
今年のベストガイは、クリヘムに決まりか、これ!?

ラストのダンスで満点。
本編のダンスシーンは、2億くらいかけたのにごっそりカットされたらしいから、その片鱗を少しでも見れて幸せ。

というわけで、僕はこの映画かなり好きです。


という話を友達にしたら、

"あのクリヘム、若干お前みたいだったよな?"

って言われたんだけど、

それって吹いてる方か聴いてる方、どっちかな?
(プロフ画像参照)
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