あんがすざろっく

ゴーストバスターズのあんがすざろっくのレビュー・感想・評価

ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)
4.0
まさかこの日が来るとは思わなかった。
企画があがり、立ち消え、また企画があがっては脚本が難航し、そうこうしているうちに20年以上のときが経ち、とうとうハロルド・ライミスが還らぬ人になってしまった。
設定以外、全て一新されたリブート版ゴーストバスターズは、ようやくファンの前に姿を現した。
熱心なバスターズファンからは(いや映画ファンからも)予告編がアップされた時点で相当酷評されていたが、僕は期待度マックスで待ち望んでいた。
正直同じキャスト、同じスタッフで「ゴーストバスターズ3」をやるには遅すぎたし(ライミスが存命していても、だ)、そうなったら出来云々の前に、僕はどうしてもオリジナルと比較してしまっただろう。オリジナルを超えるのは、絶対100%不可能だ。僕が認めるのはパート1だけで、パート2は今更見返したくもない。
だからこそ、違うキャストであれば、新しい風を吹き込むことも出来ると思うし、オリジナルとは別物で観れると思ったのだ。
まず、観終わった後の感想。普通の出来でした。というか、脚本に粗があり過ぎ。一番は最後の盛り上がりがまるでないってこと。しかも、ガジェットとか完全無視の大乱闘。でも、その出来に関しては観る前からある程度分かっていたこと。要は、その上で好きになれるかどうか、ということ。色んな意味で、僕にとって踏み絵である。
だから、好きか嫌いかなら、自分の思い入れも含めて、
好きになってしまう作品。
バスターズの4人はとっても良かったです。
クリスティン・ウィグはもともと好きな女優さんだし、あの人がバスターズの繋ぎを着てプロトンパック背負っているというだけで、もう点数1点はプラスあげられる。可愛いです。
あと、ケイト・マッキノンも掘り出しもの。なかなかの男っぷりが、観ていてカッコよかった。
でも一番映画をかっさらっていったのは、クリス・ヘムズワースでしたね。ノリノリの快演は、バスターズも喰ってしまっていました。
バスターズのガジェットも、観ているだけで楽しい。
プロトンビームを発射するシーンなんて「これが観たかったんだよ‼︎」と声をあげたくなったぐらい。それは例えるなら、「スターウォーズ フォースの覚醒」で、ミレニアムファルコンが初めて登場したシーンを目の当たりにしたファンの心境と同じだ。
話題になっていたオリジナルキャストのカメオ出演は、ビル・マーレイなんて結構否定的だったはずなのに、美味しいところを持っていく。アニー・ポッツは分かりづらかったかもね。
下ネタ満載ながらも、とにかくお祭り騒ぎ的な作品になっており、いつもの僕なら2点か3点止まりのところですが、やっぱりゴーストバスターズってことで、4点つけます。エンディング後のおまけは、いかにも今風ですが、それでもニヤッとしてしまいます。
それからエンディングロールにも少しウルっときてしまいます。
なんだかんだ言って、観ればモヤモヤも落ち着きました。
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