マウンテンコース110年余りの歴史で267人死亡しているマン島TTというレース。控えめに言ってもイカれてる。
昔は安全基準が緩かったとかそう言う話ではない、2022年も6人が死亡している。これからも毎年開催されるし毎年死亡者が出続けるのだろう。マジでイカれてる。
私も峠道をバイクを飛ばして走った事があるが、いつか死ぬなと、つくづく思ったが、それを本当に死ぬギリギリまで攻め続けるのが公道使用レースで、平均速度200キロオーバーなんて頭のネジを何本飛ばせばあんな走り方が出来るのか分からない。
でもどうしてもそこにしか無い魅力、そこにしか無いスリルという魔力がレーサー達を虜にして離さないのだろうな。
そんなイカれた歴史のあるレースの最も偉大なレーサー、ジョイダンロップは40代後半までレースに出続け、レースに死に、弟のロバートもまた何度も大きな怪我を負いながらレースに出続け、そしてまたレースに死に、ロバートの息子2人も父の亡くなった2日後のレースに出て、マイケルは優勝する。というドキュメント映画だが、この映画公開後マイケルの兄ウィリアムは2018年にレースで亡くなった。
ここまでくるともう何も言うことなど無い、本当にどうしようもなく、狂おしいほどにレーサーなんだ。
安全とか危険とか残された人とか誰に何を言われようがもうどうにも止まらないんだな。
本当にすげえ、尊敬とドン引きって両立するんだな。