新ジャンルの映画がスマッシュヒットすると必ず大企業が介入し、制作費何億円もかけたにも関わらず初期の良さを失った駄作が生まれる。ナンバリングタイトルだからといって名作にはなり得ない。
それに比べて、いろいろな事情が重なって作ることになったスピンオフの中にも、愛と発想の素晴らしさでオリジナルに近づく程の名作が生まれることがある。
今作は、歴史的傑作SF(スペースファンタジーですよ)映画であるスターウォーズの前日譚として「スターウォーズのクライマックスで破壊されるデススターってなんであんなに弱点を露呈しているの?」について、2時間かけて愛のこもった言い訳をしてくれる映画です。
本筋からはかけ離れるのでフォースもジェダイも出て来ないけど、逸れものの集まりが一つの目的に向かって命を懸けるという、ルーカスが愛したクロサワ映画のような構造で見所満載、ダースベイダーに無双されるところまで完璧です。ちゃんと死に意味があるのも切なくていい。
しかし、良くこのエピソード思いついてシナリオ書いて企画通ったなぁ。