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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリーのTOTのレビュー・感想・評価

4.5
シリーズ史上最も涙し、かつ、ダースベイダーうぜぇぇぇぇぇっっって思った。
フォースを信じ、戦い倒れていく仲間たちが繋いだ希望の先で、やっとルークが現れる、そのかけがえの無さを考えずにはいられない。
一番好きなシリーズ作品は4で、少年ジャンプっぽい冒険の始まりの楽しさにワクワクするんだけど、楽しさの影にこんな物語があったのかと思うと堪らない気持ちになる。堪らない。

中盤までの展開が心もとなかったけど(特にイードゥー)、怒涛の後半スカリフでの壮絶な闘いが興奮と涙でスターウォーズ看板の底力半端ない。
主人公と父親エピはこじつけ感あるし、仲間たちの結束理由や、個性的なキャストを集めた割に悪役含めキャラの描き方が弱いというか、情緒に流れてありふれていた。
でも、そのありふれ方が良いというか、全員がきっちり闘って役目を果たしてなお、強大な敵ダースベイダーや、来る未来の前で埋もれてしまうことが、戦いと歴史の重さ悲しさを表しているように思ったし、いま私が生きる現代とも重なって泣きに泣いてしまった。

キャストは皆素晴らしかったと思うけど、フォースを信じて闘うことの尊さを最も体現していたドニー・イェン演じるチアルートが本当に一挙手一投足凄かった。
アップになった時のメンデルソーンの瞳の美しさもズルい。
あと、聞いてはいたけど懐かしキャスト出しすぎ笑う。バリアー攻撃のあの人たちに、腹の底から熱くなりました。
思い返すと一番好みのキャラはディエゴ・ルナ演じるキャシアンかな…あの揺れ感。

しかし前半あんだけ低空だったのに後半の爆発力が凄い。
ラストの闘い、地上も空中も100億点。
スター・ウォーズやっぱり凄い。凄いです。
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