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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリーのayのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

エピソードⅣ〜Ⅵを予習した上で鑑賞
2016年の映画館納め

高評価から少し期待して観たものの、その期待を大きく上回る出来

最初の方は、ドキュメンタリーライクな手持ちの、緊張感を煽るようなカメラワーク故に、「旧三部作とだいぶ雰囲気違うな?」と思ったが、随所に見られるモチーフや、世界観に浸かっているうちに、「これはスターウォーズだ」と納得出来た

細かなところにリスペクトを感じる 例えば、Xウイングが破壊される!と言うタイミングでの操縦士のカットがあり、その後に機体が大破するまで描いていたり(エピソードⅣのデススター破壊シーンを彷彿とさせる)、最後の地上と宇宙空間の共闘はエピソードⅥを思い起こさせる ラスト、ダースベイダーが乗り込んでくるところは、当たり前かもしれないが、エピソードⅥの冒頭にそっくり

しかしオマージュだけではなく、この映画独自の面白さを構築できていると思うのが高評価な理由
ややシニカルなK2をはじめとした、個性的な反乱軍のメンバー ハイクオリティーなCGで描かれる様々な惑星の美しい風景とディテール
そして、主人公を待ち受ける悲劇
主人公らが生き残るラストも考えられていたそうだが、この終わり方で良かった
その方が、「新たなる希望」がより重みを持つからである

ブルース=リーファンであった父は、その後継者との呼び声高いドニー=イェンの演じるキャラクターの死に様を目にして、ブルース=リーの果たせなかった、「ハリウッド資本の作品で、アジア人俳優がしっかりとした意味のある役を演じる」と言う夢を代わりに果たしているように思えて、涙を流していた
確かに、彼の演じたキャラクターはこの作品の中で大きな印象を残している

最新の技術はすごいもので、今では撮影不可能なキャラクターを違和感なくCGで再現してしまう
先日亡くなったキャリー=フィッシャーの「あの日」の姿をラストに観ると、なんとも言えない不思議な気持ちになる…

と、ここまで色々と書いたが、シンプルに娯楽作として一流 なるべく大きい映画館で、大画面で見て欲しい

やっぱりディズニーって凄いんですね

まだまだスターウォーズ知識は不足しているので、さらなる予習の後に再見したい
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