Ash国立ホラー大学院卒論執筆

ソムニア 悪夢の少年のAsh国立ホラー大学院卒論執筆のレビュー・感想・評価

ソムニア 悪夢の少年(2016年製作の映画)
3.7
【思考は現実化する】

夢シリーズ3作目。夢を現実化できる超能力を持つ少年が悪夢を見てしまう話。『インセプション』のようにトラウマが悪夢となり、厄介な事態になる。

ヒューマンホラー風であり、子供関連の日常に潜む恐怖を描いている感じが『ヘレディタリー』と似ている。そして、母親の愛が試される&愛が狂気へと変わるという点ではデルトロの『MAMA』とも似ている。

『パプリカ』や『アナイアレイション』と比較して夢の描写は派手ではないけど、悪夢だけでなく幸福な夢も描いているのが良かった。いい夢なのに何となく不気味で気が抜けない感じもまた良い。

ラストは『テルマ』みたいに。最強のミュータントだ…^^;